
No.2
Yukimasa Ida
194x194cm
2020年
プロジェクトルーム
二度と出会うことのない「今」という瞬間、生きて出会う事象を、自身のフィルターを通し残していきたいと考える井田が、頭のなかに流れてくる色や状態をそのままキャンバスに映し出した心象風景を描いた作品。一般的には抽象絵画と捉えられるこの描画スタイルは、井田自身が抽象絵画を描こうとしてできあがっているのではない。見えたものを見たままに描くのでもなく、見えるものの真実そのものを、自分のフィルターや経験、時間を通して忠実に描こうとした探求の結果であるといえる。